2013年11月25日月曜日

終えて

参加して下さった皆様
準備に協力して下さった皆様
会場を貸して下さった古ゞ屋さん
当日の様子を記録して下さった寺嶋さん
そして、来訪を快諾して下さった森本さん、
素晴らしい時間をありがとうございました。

3年ほど前にIKTT伝統の森を訪ね、その美しさは勿論のこと、
村の在り方と、その村をつくられた森本さんの眼差しに大いに感銘を受けました。

自分たちが住む柏原の活性化を話し合う会に参加するようになり、
森本さんのお話しから「活性化とは何か」という根源的なこと、
地域のこれからを考えるにあたって大切なことを今一度学ばさせていただきたいと思い地元での開催を申し出ました。

しかし、それを「地元のため」と言うつもりはありません。
自分が暮らす地域を作りあげていくのは、そこに住む自分自身であり、自分事に他ならないからです。

参加してくださった皆さん異口同音に、森本さんのお話が聞けたことを感謝しておられました。
インターネットが普及し、利用すれば情報格差が縮められるようになった現代において情報に溺れず「本物」を知ることはとても重要だと感じます。
私たちのおこなう"間"と称した対話する場づくりでは、
「知ってしまうこと、体験してしまうこと」を意識的に取り入れていきたいです。
そして学んだことを自分の足許へとつなげていかなければならないと思います。

今回の"間"に「布づくりは森づくりから始まり、そしてカンボジアの村づくりのモデルとなった」という副題をつけたのですがそれは少し間違っていました。
お話しの中で森本さんはおっしゃいました。
「いい布を作るためには、いい土がいる。そのためには牛を飼うところから始まる」

示唆に富む言葉だと思います。
「まちづくり」をテーマに話し合うと、すぐに結果を望むような企業誘致といった声が必ずでますが、必要なのは土づくりをおこなうようなモノゴトとの向き合い方だと思います。そしてそれは、自分自身の足許から始まるのだと。

最後に、お話しして下さった中から一節を拝借し今回の"間"を閉じさせていただきます。

「ものづくりにおいて一番大切なものは心。
いいものを作りたいという心がなければ、本当にいいものはできない。
素材や技術や経験、大切かもしれない。
だけどもっと大切なものは、いいものを作りたいという心。

私たちの村を真似ようと、お金も土地も地位もある人が村づくりを始めたがうまくいかなかった。
やっぱり、一番大切なのは人、心。それはお金ではつくれない。
私たちの村はヒトのつながりの中にある」



参加してくださった方:20名
アンケート結果

報告会の感想
  • 人の自然な、自然と暮らすしっくりとくる生活の様子がわかるお話しでした。
  • 手仕事から村ができあがったことに感動しました。実際のご苦労は大変なものだろうなと思いました。
  • 森本さんが大切にされていて、実践されている人づくり、物づくりのお話しを聞くことができて嬉しかったです。洪水がくることを受け入れ自然の中で生きている暮らし方にたくさんの気付きをいただきました。自分の生活にも反映させていきたいです。ありがとうございました
  • 有意義な時間でした。写真の数は少ないけど時間と集まった人々にその心が伝わる森本さんのお話でした。1990年代に私が訪問した時もNGOとして豚銀行など行ってました。その人々が緑の青々とした森の中で生活されている事。近づけなかったアンコールワットの今を知ることができました。
  • 素晴らしい方の報告会を聞かせていただきありがとうございました。色々お話も聞きたかったのですが子供が一緒で寝てしまいご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。品物を買いたくて次の日(20日)の朝行ったのですがお休みで残念でした。また機会があったら聞きに行きたいと思います。ありがとうございました

交流会の感想
  • おいしいお鍋でした!おいもがいっぱいで美味しかったです
  • 人が生きてくことは難しいようで難しくない。そんな生き方を知らされる交流の機会になった。
  • 交流会は美味しい食事がなによりでした。森本さんを囲んでお話したかったですがテーブル単位で少し残念。

その他
  • 実際に活動されておられる方の生の声が聞けてよかったです。
  • 森本先生のお話は、こうありたい。こんな人で在りたい。と思わしてくれた貴重な体験でした。今まで、こんな事を思ったことがないかも(笑) 思わず自分から一緒に写真を撮って貰いました。これも初体験(笑)一緒に鍋を囲めなかったのは、痛恨の極みでした。 先生の無邪気で優しい語り口は、すうと身体に沁みていく感覚が、快感でした。